芸術の秋

2021年09月16日

先日釣り好きの友人夫妻と一緒に淡路島に行った折に、友人夫がなかなかの

カンパチを釣り上げ、即日刺身でいたただきましたが、その美味たるや・・

そしてその折に岩場で拾ってきたと言う木っ端が一枚。

彼は誰にも言わずにそれをそっと車の中に置いていたそうです。

それを取り出して綺麗にニスで塗り上げるとなんとも味のある一枚に仕上がりました。

ところが、それを見た友人妻が

「そんな拾ってきたようなもの、何するの?」と一言。

 

妻のあまりに無理解な一言に彼はそれを私に見せたのです。

「Aさん(私のことです)なら、この良さが判ってもらえるとおもって」

そのあと、「あの椅子を買おうかと言うAさんにしかこの良さは判らんかと

思って」と付け足したのは余計です。

 

(あの椅子とは去年四国カルストの途中の道の駅で購入した手作りの椅子です。

原木仕様の、買って帰ったら友人知人がこぞって値をつけ3000円から50000円まで

ついたアレです。ちなみにその時彼が付けたのは3000円でしたけど・・)

 

と、思いつつ私はその木切れを見て一目でググっと来ちゃいました。

40㎝足らずの左右の幅も違う形に小さめの木の目が3個。ちんまりと散らばって

その木肌のの荒々しさと色合いの深さが妙にミスマッチでそれがなんとも言えぬ

風合いを醸し出しているのです。

 

「もちろんよ。すごくいい。でここになんかの文字入れて部屋のドアノブに

吊るしたらおしゃれなプレートになるじゃない。いるいる。私いります。」

入れる文字はopenとかcloseとかはホームセンターにいけばあるだろうと

私が引き受けました。

・・・・ところが、そうは上手くいかない。そういう簡単な文字がない。

あるにはあっても、あまりにも平凡で量産物がみえみえで気持ちが惹かれない。

 

そして探しに探して(・・いや、そんな言うほどではないやろと家人が反論して

います)やっと見つけました。

「SURF」のプレート。

海で見つけた木切れに貼り付けるのに、こんなピッタリのフレーズはないでしょう。

我ながら心でガッツポーズしましたね。

 

しかも、大きな声では言えませんが、でも、ここには書きますがそれがなんと100円ショップ。

ホームセンターに適当なのがなくて、なら表札屋さんにお願いしてオーダーしょうかと

言う私に「やれやれ、君が絡むと大騒ぎになるね。もっとさりげなくおしゃれに

できないの?  お金かければいいってもんじゃないよ。お師匠(友人夫のことです)の

美学が判らんのよね。」と冷たく言い放つ家人。

 

そこまで言われれば、私も意地です。

じゃ、究極のローコストを目指そうじゃないの。で、そこになかったら、

それみたことか、言ってやろうと乗り込んだのです。

すると・・なんと・・

広い店内(3階まであるのです)行きつくとその一角に「SURF」は眠っていたのです。

これ・・・これこれよ。

 

感激する私の隣で家人が手にしているのは「HOME」と「MORNING」

なんとありきたりの男よ・・・やっぱりね。

SURF以外に何がある???

 

こうしてSURFは我が家に来てその厚さを半分にしてもらうために今は友人夫の

手に渡り、しかも半分にした1枚はニス塗してもらって残りは私がラッカー

かけるべく用意しています。

仕上がりはもうすぐです。

 

やや醒めた視線の友人妻と、次に何を言い出すかと不安げな家人の気持ちをよそに

その仕上がり品をどこにどうやって使おうかと、いまから心躍るばかりです。

これが思った以上の出来栄えなら、何十枚も作って売ろうかな・・まではさすがに

考えてはいませんので、友人妻よ、家人よ、安心してくだされ。。。

 

 

 


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