返信

2021年09月30日

少しばかりの不手際でしばらくブログが書けない状況にありました。

そんな中でやっと向き合えるこの時間は至福です。

探偵ブログと銘打ちながら、書くことはすべて私個人の偏見と独断のオンパレードで

このブログがどれだけ私の精神の安定に寄与しているかがよーく判りました。

 

夏から秋へのこの季節の変わり目は、相談電話がひときわ異彩を放ちます。

特に今年はコロナの影響か、心を病んでいたり昔の病巣が疼くのか、自分以外の

心の声に気持ちを乱される方からのSOSが多くなります。

周りからはどう聞いてもありえないというお話を、滔々と述べる声は切迫しています。

 

長くこの仕事をしていると判りますが、心の声はご本人にしか判らないのです。

聞いている方が自分の尺度で理解しようとしてもそれはできないことなのです。

どんなに説明されても、無視されても、時には叱咤されてもその声は本人には

聞こえるのです。その前提でお話をお聞きしなければ、会話は成り立ちません。

その上で、出来ること出来ないことを真摯にお話すれば判ってはいただけます。

 

ただそういう電話が急増するこの時期はちよっと辛いものがあります。

そういうお話をお聞きするこちらもそれはかなりのパワーが必要で、立て続けに

それがあるとさすがにため息もでます。

それでも、話を聞いてくれてありがとうと帰られる後ろ姿や、よかったと電話を

切る声をお聞きすると、こんな私でも少しは誰かのお役に、ちよっとだけでも

たてたかなと、自己満足の夜を迎えます。

 

そんな中、かなり前に調査をお預かりした依頼者さんから感謝のお手紙をいただきました。

女性らしい可愛らしい字で、いかに自分が救われたか、その後の処理とこれからの生き方を

綴られたお手紙は私を奮い立たせました。

身に余りあるお褒めの言葉はもちろん嬉しかったですが、調査の結果を

ご自分と子供さんのために十分に活用されるその賢明な処置と勇気は彼女自身のものです。

でも、そのお手助けの一翼を担ったかと思うと、この仕事の醍醐味をしみじみと感じます。

こういう喜びがあるから、仕事がやめられないのです。

このお手紙は、まだまだ私に頑張れとエールを送ってくれ、死ぬまで働けと激励してくださる

エネルギーです。

このエネルギーが尽くまでは、私は働き続けます。

こんな偏屈な、魔女おババが少しでも誰かのお役に立てるならば、こんな名誉なことが

ありましょうか。

幾千万の批難や中傷にも、この手紙一通で戦えます。

燃える闘志を押し殺して、クールなポーズで返信を認めるのが今日の私の仕事です。。。

 


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