白昼夢

2021年12月02日

娘の次男が感染性胃腸炎に罹患しました。

まだ五才なので、このようなことは往々にしてあることではあります。

ただ、今このタイミングでかぁ~と思うのは大人の思惑。彼にはなんの関りがある

わけでもなく、ただ食べて飲んで嘔吐するを繰り返しているので、親としては

見ておれぬものがあるのでしょう。

 

で、このタイミングと言うのは、実は明日は彼の「お遊戯発表会」なのです。

典型的な内弁慶気質ですから、案外本番に弱い。運動会のお遊戯練習に先輩の年長さんが

見学に来ただけで固まったという、我が家の系図にはないタイプの性格なのです。

そしてその次の日は、念願の淡路島二泊三日の予定が入っていたのです。

淡路島計画は、もう何度も計画しては部屋の抽選に外れ、やっと今回宿泊が取れたという

娘家族にとっては超レアな出来事だったのですが、それも危うい状況になってきました。

 

もともと不運な子ではあるのです。娘が・・

我が家の不運を一手に引き受けて独身時代をすごし、結婚してからもなにかの事ある毎に雨や嵐。

積雪に見舞われ「雨女」の称号を欲しいままに、すごしてきたのです。

極めつけは、小学校の入学式に降雪・・ですよ。

北海道や東北の話とは違います。亡夫の転勤先の大阪での出来事です。

卒業式の雪はあっても、入学式の雪はそうはないでしょう。しかも、午後からのお式に

ですよ。午前中は暖かくはなかったですが晴れていたのに・・・

こんな生涯ですから、こうこれくらいのアクシデントには慣れっこのようです。

 

「お遊戯会は、他の子の迷惑になるからお休みするわ。淡路島は当日考えるわ。」

おーなかなか肝の座ったお答え。さすがに二児の母ともなると、ちょっと違いますね。

「だってコロナでどっこも行けなかったんだから、ストレス溜まるわ。」と私の方を

ジロリ。

はいはい、そうですよ。コロナ禍と世間の皆様が自粛している時に、GOtoトラベルとか、新車の

足慣らしとかで遊び歩いていたのは、わ・た・し・ですよ。あなたの母ですよ。

それがなにか???

 

こんな私を見て、友人の娘が一言「〇〇(娘の名前です)は、よくあの家でいられたよね。ある意味

我慢強いわぁ。」

・・・・・ち、ちょっと待て!!

それはどういう意味なんぢゃ。と問い詰めると彼女はにっこり笑って「ほら、おばちゃんだからね」

・・・・・そ、それはどういう意味なんだろう・・・・・

私のなかでそれ以上の追求を止める声がしました。

もう、聞かない方がよいのでしょう。聞いて私の得になることはないはず・・・

 

娘たちがもしも行けなかったら、私たちが代わりに行こうかと思っていた

淡路島の「三年ふぐ」が目の前をゆらゆら泳ぎ去った気がしたのは白昼夢だった

のでしょうか。。。

 


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