美食の空耳

2021年12月07日

目の前を泳ぎ去ったふぐがまた目の前に現れて、くるりを身を翻したような気がしました。

はい・・娘たちの代わりに行きました。淡路島。

ルンルンと言うと、ちょっと大人げなく親としてもどうかと思いますが(娘がいけなくなった

理由が理由ですから・)行く以上は、心から楽しもうというのが私の信条ですから、

当然、三年トラフグは外せないと、着いた早々にレストランで尋ねると、今日は予約でいっぱい。

では明日は?と聞くと、明日もいっぱい。

自分たちが淡路島に行くときは二泊で帰ることはないのですが、なにしろ今回はピンチヒッター

なのでチャンスは二回だけです。

やっぱり、ふぐには逃げ切られたようです。

 

しかし、ここで諦めないのが私です。

まずはずっと行きたかった「鮨 悦三郎」

西海岸の海辺にあり同じゾーンにおしゃれなラーメン(拉麺と書くのが正しいようなそんな

お店です)があり、車を止めると堤沿いに夕日が沈むのが綺麗に見えます。

その日も火が沈む頃ですから、もちろん沈む夕日を見ながらのお食事です。

ちなみに、家人はこのサンセットという言葉に頗る弱い・・・

だるま夕日なんて言葉を聞くと、もうそれを見ておかないと地球最期・・くらいの

勢いになるのです。

私?・・・私は沈む陽よりも昇る陽の方が断然好きです。

サンセットよりはサンシャイン派です。ですから西海岸よりも東海岸。

 

正直、お味はまあまあ・・かな。

でもお店は綺麗だし、店長の愛想はいいし、その分20パーセント増しですかね。

ただ、白身魚に柚子を絞って藻塩振って食べてくださいとみんなにお勧めしているのは

減点。

もしよろしかったら・・と付けてから勧めるべきです。

かくいう私は「お寿司は醤油。焼肉はたれ」と決めております。

ですから、焼肉の時に「これは塩で」とか「ワサビでどうぞ」なんて言われても

やんわり拒否します。

家人はそういうご案内には嬉々として従う方ですが、私はもうこの年まで生きてきて

自分の好みを、自分の味覚以上に知っているモノはないと思っています。

 

そし次の日

お昼は玉ねぎつけ麺。いづも庵。

淡路島玉ねぎの美味しさは今更なので、当然美味しいでしょう。

小ぶりの玉ねぎを丸ごと揚げてつけ汁につけて、それをナイフとフォークで崩しながら

添えられた細うどんを出汁に絡めていただきます。

「油っこい」なんて食べログもありましたが(家人はそれを信じていましたが・・)

なんのっ!

これが旨いのなんのって・・

お昼前から店先に長蛇の列。それを覚悟できる方はお薦めです。

 

さて、お昼がうどんですから、おやつも必要。

そこで、探したのが淡路島バーガー

すると歩いて行ける距離にあるのが、あっくんバーガー

これは移動の車での販売なので、ポピュラーな店ではないのですが、このバーガー

ほんとに旨いです。

二センチ弱の玉ねぎの輪切りを挟んで、熱々を紙袋に入れて手渡されます。

冬以外は目の前の浜で食べるのだそうですが、この日はあいにく風が強くて断念。

宿にもちかえりいただきました。

・・・・・もちろんその日は「胃腸薬」も忘れずにいただきました・・・・

 

さて翌日。リストロ・ル・サンク・メ

前日から目をつけていたフレンチのお店に予約を入れていました。

ランチですからリーズナブルなお値段。その証拠に店内はマダム客ばかり。

でも美味しかったです。

さりげないオードブルからメインの鴨。ピーナッツかぼちゃのスープ。そして

絶対に外せないデザート。

しかもこぶりのパンの柔らかくて美味しいこと。

もちろん次回の予約もして帰りました。一か月先ですけれど・・(笑)

すごく美味しいのだけれど、難点は店名のややこしいこと。なんでもオーナーシェフの

お誕生日のフランス語読みなのだそうです。

 

と、三日間、食べて、食べて・・・ふふふ

生きてるのていいですね。美味しいものは至高の時間ですね。

娘よ・・・ピンチヒッター無事に務めたよ。

 

・・・誰がそんなこと頼んだのよ・・・・

え??  これは空耳ですか???


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