私の時間

2022年01月14日

私は自分でも本好きとは思っていますが、近年は韓国ドラマにも嵌まっていて、

プライベート時間の調節に四苦八苦する日常が続いています。

私の韓国ドラマはあの有名な「愛のソナタ」やら「愛の不時着」などという

乙女チックなやつではなくて「夫婦の時間」「悪の華」「嘘の嘘」そして

今は「ペントハウス」

この超ドロドロの人間劇の方です。

これだけ見てると、誰もがきっと韓国って国が大嫌いになりますよ。

 

映画産業に力を入れ、国を挙げての支援産業だけに作品はどれもなかなかの見ごたえで

なにしろ一話がCMなしで70~90分。それが毎日放映されているのです。うちはビデオで

撮っていますが、一話見逃すと大変。一日二話見たらぐったりします。

時間の長さももちろんですが、俳優たちの会話が、まあ激しい。どの子もどの人も怒鳴り合い

罵り合い、平手打ちから殴打。蹴りと騒がしく喧しい。いつもより音声ボリュームを2.3は

下げておかないと、きっと近所からクレームが出るか通報されます。

 

そして内容と言えば、賄賂と格差と財閥と金・・これだけですべての話の八割は語れます。

ならばなぜ見る?と言われそうですが、シナリオがすごく面白いのです。

話の前半からどんどん風呂敷を広げていって、これどこまで話が広がるのという処から

すべてが繋がり上手に回収していくのです。まるで、歌舞伎の古典物を見ているような

気になって、それが癖になるようです。私の場合。

 

そうやって毎日見ていると必然的に自宅読書の時間が少なくなってくるのですが

それでもページを捲らないことには眠れない。

しかもこの数日は私の好きな川崎秋子さんの新作「ハメゴロシの樹」

タイトルだけみると凄いのですがこれ菩提樹のことなのだそうです。

大きな木に寄生して蔓を絡めてその木の養分を取り尽くして、いつの間にか

木そのものを朽ちさせていく樹。

決してオカルトではありませんが、読めば読むほど深淵に落ちていくような気がする

ことは確かです。

確かに人の世界はこうして成り立っていると、心の奥できっと頷きます。

だからやめられない。ページを繰る手を止められないのです。

こうして、自分の好きな本に出合った時、なんとも言えない幸福感と充実感に

満たされます。そしてそっと本棚の別のコーナーに取り置きます。これはまた

いつか老いさらばえて足腰がたたなくなった時に、もう一度読み返すためのコーナー

です。もうすでに満杯になっていますけど。

足腰立たなくなる前に、もう一度読み返しておきましょう。これ以上増えたら

読み返しの時間が足りなくなりそうです。(笑)

 

そんな贅沢な時間の使い方しながら、今年の冬の夜も更けていきます。

明日は雪でも降るかと思うほど外は冷え冷えとした夜空です。。。

 

 

 

 

 

 

 

 


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